結論、お局から攻撃されたとしても、自分の捉え方や考え方を変えることによって、ぐっと楽になります。
そこで今回は、お局をスルーしないとどうなるか、そしてどう対処すればいいかについて解説します。
この記事を読み終えると、お局に関わることで訪れる最悪の末路を予想でき、それを避けることができますよ。
もくじ
嫌いなお局をスルーできない人が迎える最悪の末路
お局は嫌いなのに、視界に入るからスルーできない…こんな時、何もしないでいるとどうなるでしょうか?
- 仕事の能力や効率が下がりまくる
- 他人軸で自分がなくなる
- ネガティブ思考が止まらない
- ずーっと不安で悩んでる
- 延々と転職を繰り返す
それぞれ解説していきます。
仕事の能力や効率が下がりまくる
お局に対してイライラしっぱなしでいると、こちらの集中力は切れ、仕事の効率は下がる一方になります。
お局なんて気にしたくないのに気になってしまう、集中できず仕事が進まない、そんな自分にもイライラ…。
こんな状態のままでは当然能率は下がり、思うように進まない仕事に対しモチベーションも低下します。
このように全てが下がる負のスパイラルに一度ハマってしまうと、良い未来なんてあるはずがありません。
他人軸で自分がなくなる
お局の言動に振り回されるということは、他人の意見に自分が支配されてしまうということです。
お局に言われたことが気になりすぎて、また失敗しないかと悩み、仕事が手につかない。
仕事に対して真面目な人ほど陥りがちなことですが、これはとても危険な状態です。
最終的に、どうしたらいいか分からない、人に言われないとできない、なんて事態を招いてしまう可能性も。
誰もが関わりたくないような人のせいで、やりたかったことや将来のビジョンを見失うなんて最悪です。
ネガティブ思考が止まらない
お局の嫌味攻撃に負け、この仕事向いてないかも…
そんなネガティブ思考が止まらないこともあります。
どれだけ意識しないようにしたとしても、毎日嫌味を言われればどんな人であろうと気に病むのは当然です。
少なくとも、嫌味を気にしない、と「意識」しなければならなくなり、精神的にとても疲れてしまいます…。
休日に映画を見ても、美味しいものを食べても、「どうせ私は…」なんて考えていたら何も楽しくないですよね。
そうして、毎日がゆううつで楽しくない毎日を送ることとなり、働く意味や生きる意義さえも見失ってしまいます。
ずーっと不安で悩んでる
お局の嫌味はいつ止むのか、自分はそれまで耐えられるのか…
お局がいる限り、悩みは尽きません。
私は過去そういう状態でしたし、今あなたもそんな状態かもしれません。
今日はお局に何を言われるだろう、明日は、その次の日は…?
会社に助けてもらえる日は来るだろうか。
そんなことを考えながら毎日会社で働き、夜は不安で眠れない…これでは気が休まることなんてありませんよね。
心の不調は必ず体調の不調にもつながるもの。
たとえそれが微々たるものでも、毎日積み重なれば大きくなります。
延々と転職を繰り返す
職場のお局に耐えられず退職。それが一度きりではなく、転職を繰り返してしまっているなら問題です。
お局との関係悪化が原因で転職しても、次に職場にお局がいればまた転職の選択肢が脳裏をよぎるはず。
新たな転職先のお局は、いままでよりさらに強烈だった…なんて可能性も、残念ながら否定はできません。
また職場での経歴や給与関連は、1つの職場に長くとどまればとどまるほど、高く積み上がっていくもの。
新たな職場、キャリアは1からやり直しとなれば、当然同僚より周回遅れのスタートとなってしまいます。
なにより、出来上がっている新たなコミュニティに後から入り、馴染もうとするのは精神的に疲労すること。
それが何度も…となると、積み重なったストレスはかなり大きくなってしまっているはず。
お局という他人由来の転職を繰り返すと、このようにデメリットばかりが積み上がっていくことでしょう。
お局を相手にしないためのスルースキルとは
お局を相手にしない、振り回されないために、私はスルースキルを身につけることをおすすめします!
スルースキルとは……
ストレス対象からの攻撃を受け流し、ダメージを受けないようにするスキルのこと。
仕事で受けるストレスの原因は、そのほとんどが人間関係からと言われています。
つまりこの原因がコントロールできれば、自身のストレスだってマネジメントできる、ということなんです!
- 人間関係の悩みが減る
- 感情に振り回されない
- 仕事に集中できる
お局の言動をスルーできれば、特に悩みのタネであるはずの人間関係から受けるストレスが減らせます。
他人に振り回されないことで仕事に集中できれば、仕事の生産性も、職場の評価だってぐっと上がるはず。
また自身が怒りの感情に振り回されなければ、お局にイライラすることも減ることでしょう。
実は、怒ったり悲しんだりといった感情の動きには、かなり多くの体力を使います。
逆に言えば、感情の揺れ動きを減らすことさえできれば、疲労感を大きく減らすことができるということ。
スルースキル、特にお局との関係に悩んでいるなら、絶対身につけるべきスキルだと思います!
スルースキルがなく人間関係に悩み苦しむ人を私はたくさん見てきましたし、私自身も病む寸前でした。
そんな状態の私を救ってくれたこのスキル、元々持っている人はいますが、後から習得することも十分可能なんです。
次にあなた自身が病んでしまう前に、ぜひこれから紹介する方法を試してみてくださいね。
スルースキルの身につけ方
スルースキルの重要さについてご紹介したところで、ではその身につけ方を詳しく解説していきます。
- 深呼吸をする
- 言葉や態度の裏を勘ぐらない
- 事実と感情を分ける
- コントロールできる事に注力する
- 悪口や嫌がらせ→自分へのアドバイスと捉える
1つずつ解説していきます。
深呼吸をする
お局に対してイラッとしたなら、まずは言い返す前にそのまま6秒間!大きく深呼吸をしましょう。
実はこの方法、己の怒りをコントロールする**「アンガーマネジメント」**のうちの1つなんです。
怒りなどの強い感情を感じた時、人間は脳内でアドレナリンを大量に分泌します。
このアドレナリン、研究結果によると、分泌のピークが6秒間とのこと。
なので、その6秒を乗り切るために、まずは深呼吸をして怒りを落ち着かせる方法がとても有効なんですね。
さて、アンガーマネージメントという言葉からは、怒りをコントロールする方法のような印象を受けます。
ですが、本来は怒りを含む多くの自分の感情を自分で抑え込める、上手く扱えるようになるための手法の1つ。
つまりお局にイライラする、詰められた時恐怖を感じたなど、冷静さを取り戻す際にも有効な手段ということ!
言葉や態度の裏を勘ぐらない
どんな意図があろうと、お局の嫌味や態度を「気にしたら負け」!勘ぐりすぎないようにしましょう。
例えば、お局がお菓子を配っていた時、自分にだけお菓子をくれなかった…。
例えば、他の人は無視するだけなのに、自分にはキツイ言い方で責め立ててくる…。
こんな時、「お局はそんなに私のことが嫌いなわけ!?」なんて思うかもしれません。
ですが、実はお局は単に性格が悪いだけ、あなたに対しては何も思っていない可能性もゼロではありません。
つまり、ネガティブな評価をされているという根拠がない場合、あなたの思い込みの可能性も大きいのです。
トレーニング次第で、これらの自分の思い込みや感情はしっかりコントロールできるようになります。
事実と感情を分ける
上でもご紹介しましたが、お局の言動を「気にしたら負け」。
ではどう気にしないようにすればいいでしょうか?
ここでは更に詳しく、気にしないための実践トレーニング方法をご紹介していきます。
まず、他人の言動を気にしないようにするためには、事実と感情を分けるスキルが必要です!
事実と感情を分けるスキルとは・・・
- 実際に起きた事実
- それを受け感じたこと
これらをしっかり分け、自分の中で区別・認識するスキルのこと。
例えば、お局に「掃除ができていない」とネチネチ怒られた、としましょう。
「やたら細かくてムカつく」「なんで私だけ」「嫌な人ね」…
これは事実と感情が分けられていません。
このように、指摘された事実はまずしっかり認識。
必要ならば謝罪し、次の対策を取りましょう。
上手く脳内が整理できない場合は、メモに書き出してみるのも効果的。
スマホのメモ帳活用もいい方法です!
コントロールできる事に注力する
上で事実と感情を分けることが重要とお伝えしましたが、さらにコントロールも考えていきましょう。
そもそも人間関係でのストレスは、コントロールできないことをコントロールしようとしたのが多くの原因です。
例えばお局に
と言われたとしましょう。
それを聞いて、あなたはイラっとしましたか?それともその通りだと落ち込みましたか?
お局の言動に対し、どう思ったか?
=これはあなた自身の感情であり、どう反応するかはあなた次第。
つまり、あなた自身がコントロールできる感情だということです。
対し、お局に「そんなことを言わないで欲しい」と伝えることは出来ますが、従うかどうかはお局次第。
他人がお局をコントロールをすることは、完全にはできない、ということです。
また言われるかもしれない…次に言われたらどうしよう…そんな心配をずっと抱える羽目になります。
そこで、まずは「お局の言動に不安になった」という、気持ちが動いた事実だけを自分の中で受け止めます。
その上で、あなた自身が感じた「不安という感情」を手放しましょう。
「不安になった」という事実を自分の中で認めるだけでも、気持ちはぐっと軽くなるはず。
そして、その後にどうすればいいだろうか、と冷静に考えられるようになりますよ。
悪口や嫌がらせ→自分へのアドバイスと捉える
上でコントロールの重要性をお伝えしましたが、コントロールすべきうちの1つが「自分自身」です。
自分の物事の考え方・捉え方を変えることをリフレーミングといい、今すぐ実行できる有効手段の1つ。
リフレーミングとは・・・
直訳で「フレームをかけ替える」、つまり視点を変えるということ。
例えば、お局に対し「嫌い」の感情がいつまでも先行したままだと、関係が良くなるはずはありません。
しかし、「お局をいつか見返そう、という仕事の目標ができた」と考えを変えられたならどうでしょう?
さらに、あなたが頑張った結果、仕事で周囲に認められるかもしれません。
リフレーミングに限らず、ここで紹介したスキルは全て後から身につけられるもので、要は筋トレと同じ。
筋トレを繰り返すことで誰でも筋肉がつくように、スキルは努力次第で必ず身につけられるものです。
「スキルアップができるかも!」と、あなた自身の意識を変えることに挑戦してみてくださいね。
私がスルースキルを身につけるきっかけになった本
ここでは、私がスルースキルを身につける際のきっかけになった本や、特に役に立った本を紹介していきます。
嫌われる勇気
私のプロフィールでもお伝えしていますが、人間関係に大きな影響を与えてくれたのが『嫌われる勇気』です。
この本では、アドラー心理学の『目的論』という考え方が紹介されています。
通常、人はうまくいかないことがあると原因を探しがちです。
こう考えるのが、一般的に普通ですよね。
でも『目的論』では(あくまで私の解釈ですが)
と、相手に焦点を当てるんです。
こう考えると、相手の悩みや不安が見えてきて、怒りが次第に消えていきます。
なんなら、逆にお局に対して親切にしたいと思うほどです。
この本を読んで、私自身、驚くほど気持ちが楽になり、結果的にスルースキルも身につけることができました。
もしまだ読んだことがなければ、ぜひ一度手に取ってみてください!
マンガでわかる認知行動療法
スルースキルを身につける際に役立ったのが“”認知行動療法””に関する本です。
この本を読むきっかけは、人間関係に悩んで参加したセミナーでした。
そのセミナーで「事実」と「感情」を分けるトレーニングを徹底的に行い、自分が思い込みや感情に支配されていたことに気づきました。
例えば、お局に
と言われた時、感情的に「怒られている」と感じてしまいますよね。
ですが、事実として「そう言われた」と捉え直し、感情をコントロールすることができるようになったんです。
この考え方が認知行動療法の一部だと知り、この本を手に取りました。
お局に限らずスルーできない人はずっと苦しむことになります…
この記事では、お局のことをスルーできない場合の悪影響とその対策について解説してきました。
何もしない場合に考えられる悪影響は、以下の通りです。
- 仕事の能力や効率が下がりまくる
- 他人軸で自分がなくなる
- ネガティブ思考が止まらない
- ずーっと不安で悩んでる
- 延々と転職を繰り返す
私自身、以前はお局をスルーできず苦しみましたし、追い詰められ辞めていった人も多く見てきました。
会社が動いてくれないならお局をどうにかしたい…しかしそれが難しいことは、あなた自身も理解しているはず。
だからこそ、私はスルースキルを磨きました。
その結果、職場の居心地は大きく改善されました。
ちなみにお局自身は何も変わってませんので、私の捉え方だけが変わったんだと思います。
あの時の体験や、私が実行した解決方法…同じように苦しんでいる人に伝えたいと、私はずっと思っていました。
お局と上手く付き合えず、苦しんでいる人にスルースキルを身に着けて欲しくて、だから今この記事を書いています!
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